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== ビーイング戦略 ==
 
== ビーイング戦略 ==
 
=== 制作方針 ===
 
=== 制作方針 ===
グループ代表の長戸大幸が全面プロデュースを行っていた80年代~2000年代のビーイングは、既存のアイディアを奇抜に組み替えて全く別のものを作るという意識であった。特に顕著だったのは、アマチュアと契約してプロデビューさせるのではなく、オーディションで発掘したボーカリストを主体に、完全にプロデューサー主導で企画が進行する点である。テレビなどに登場させないにも関わらず、アーティストの容姿に関するこだわりは強く特に女性アーティストのこだわりは尋常ではなく、ZARDの坂井泉水、MANISH、川島だりあ、柳原愛子らに見られるように、総じてレースクイーンやモデル出身で固められていた。顔を合わせるまでお互いの素性も経歴、音楽志向も知らなかったケースもよくあった。また、ビーイングはクリエイター集団という特徴を最大限生かし、アーティスト自身の自作にはあまりこだわらずに、グループ所属の人気ミュージシャンやクリエイターの作品をほぼ独占的に採用して分業していた点にある。そして最大のこだわりとしてアーティストの声質を重視したことにある。歌唱技術的には総じて劣っていた彼女らであるが、当時の他アーティストらと比べ、声そのものの有する魅力が突出していた。特にこの当時及びビーインググループお得意のハードロックとポップスの要素に日本的歌謡曲の哀愁要素をかけあわせた、哀愁漂うメロディー重視の楽曲に総じて合っていたといえよう。
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グループ代表の長戸大幸が全面プロデュースを行っていた80年代~2000年代のビーイングは、既存のアイディアを奇抜に組み替えて全く別のものを作るという意識であった。特に顕著だったのは、アマチュアと契約してプロデビューさせるのではなく、オーディションで発掘したボーカリストを主体に、完全にプロデューサー主導で企画が進行する点である。テレビなどに登場させないにも関わらず、アーティストの容姿に関するこだわりは強く特に女性アーティストのこだわりは尋常ではなく、ZARDの坂井泉水、MANISH、川島だりあ、柳原愛子らに見られるように、総じてレースクイーンやモデル出身で固められていた。そして最大のこだわりとしてアーティストの声質を重視したことにある。歌唱技術的には総じて劣っていた彼女らであるが、当時の他アーティストらと比べ、声そのものの有する魅力が突出していた。特にこの当時及びビーインググループお得意のハードロックとポップスの要素に日本的歌謡曲の哀愁要素をかけあわせた、哀愁漂うメロディー重視の楽曲に総じて合っていたといえよう。また、ビーイングはクリエイター集団という特徴を最大限生かし、アーティスト自身の自作にはあまりこだわらずに、グループ所属の人気ミュージシャンやクリエイターの作品をほぼ独占的に採用して分業していた点にある。
 
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キャッチーでメロディアス、爽やかなサウンドは、ポップスの王道としてヒット曲を連発している。
 
キャッチーでメロディアス、爽やかなサウンドは、ポップスの王道としてヒット曲を連発している。
 
大衆受けを狙った単純で刺激のない音の作りは「産業ロック」と揶揄されることもしばしばだが、「B級でもいいから売れる音をつくろう」という長戸の戦略にあるとおり、「いい曲」ではなく「売れる曲」を戦略的に追求し、そして実際に数々のヒット曲を生んでいる事実は賞賛に値する。基本的には打ち込みで行っている。
 
大衆受けを狙った単純で刺激のない音の作りは「産業ロック」と揶揄されることもしばしばだが、「B級でもいいから売れる音をつくろう」という長戸の戦略にあるとおり、「いい曲」ではなく「売れる曲」を戦略的に追求し、そして実際に数々のヒット曲を生んでいる事実は賞賛に値する。基本的には打ち込みで行っている。
  
 
=== メディア露出を抑える ===
 
=== メディア露出を抑える ===
所属タレントに対しては、戦略的にメディア露出を抑え、神秘的な存在をイメージ付けている。また、長戸はメディア露出のアンチテーゼとして知られていたのだった。一方で、曲の内容とは全く関係なく手当たり次第にタイアップを仕掛け、曲はよく耳にするもののアーティストの露出がない状態がファンの飢餓感を煽り続けてきた。意図的に情報量を減らすことで、人々の話題を得る手法を採った。結果、ファン化された者は情報を得るためにCDを買う連鎖現象が起こり、かつてないCD販売量を記録した。
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所属アーティストは、戦略的にメディア露出を抑え、プロフィールは非公開の部分を多くし、神秘的な存在をイメージ付けている。また、長戸はメディア露出のアンチテーゼとして知られていたのだった。一方で、曲の内容とは全く関係なく手当たり次第にタイアップを仕掛け、曲はよく耳にするもののアーティストの露出がない状態がファンの飢餓感を煽り続けてきた。意図的に情報量を減らすことで、人々の話題を得る手法を採った。結果、ファン化された者は情報を得るためにCDを買う連鎖現象が起こり、かつてないCD販売量を記録した。
  
 
=== スタジオ風景 ===
 
=== スタジオ風景 ===
 
1993年当時、ビーイングの拠点は六本木にあり、そのスタジオでの様子をセピア調のジャケットや歌詞カードにして、TV露出を行わないながらアーティストイメージを印象付けた。レコーディング用マイクの前、ミキサー卓での作業風景、ギターやベースの楽器を持つ、ドラムセットに座るなどの姿を採用しているケースが多い。しかし、1997年頃からこのような写真はあまり使われなくなっていく。  
 
1993年当時、ビーイングの拠点は六本木にあり、そのスタジオでの様子をセピア調のジャケットや歌詞カードにして、TV露出を行わないながらアーティストイメージを印象付けた。レコーディング用マイクの前、ミキサー卓での作業風景、ギターやベースの楽器を持つ、ドラムセットに座るなどの姿を採用しているケースが多い。しかし、1997年頃からこのような写真はあまり使われなくなっていく。  
  
=== タイアップ ===
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=== 名探偵コナンタイアップ ===
レコード会社として[[テレビアニメ]]作品の[[主題歌]]を[[タイアップ]]として提供し、その主題歌のシングルCDの売上貢献に寄与させる戦略を得意としている。これは長期的に(最低2[[クール (放送)|クール]]は)主題歌として流れるため、視聴者(主に若年者)層へ楽曲を浸透させることが出来、アーティストのファン層の拡大と関連商品に対する出費を惜しまないアニメファンによる購買が期待できることを狙いとしている。楽曲によってはタイアップするアニメのシナリオや世界観などを参考にしながら歌い手が作詞している。
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ビーイングの一つの戦略として、人気アニメでのタイアップに力を入れていることがあった。「ドラゴンボールZ」「スラムダンク」などでのタイアップ独占もその一環といえよう。これら作品に使用された楽曲がある程度の成功を上げたこともあり、放送開始当時飛ぶ鳥を落とす勢いの名探偵コナンにも目をつけたのは必然であるといえる。ビーイングは、多くの所属アーティストの曲を送り込み、次々とオリコントップ10入りミリオンヒットを達成した。
1990年代には、『[[ちびまる子ちゃん]](第1期)』での「[[おどるポンポコリン]]」が[[1990年]]の代表曲となる程のメガヒットを記録したのを皮切りに、1993年から放映が始まった『[[SLAM DUNK|スラムダンク]]』で番組開始から1996年の終了まで一貫してビーイング系アーティストがOPとEDを担当、楽曲が作品内容にマッチしていた事もあり高い支持を得た。また、1996年~1997年に放映されていた[[ドラゴンボールGT]]や、1996年から放映が始まった『[[名探偵コナン (アニメ)|名探偵コナン]]』においてもビーイング系アーティストがほぼ独占的にOPとEDを担当してミリオンセラーが出ている。
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『名探偵コナン』以降、[[小学館]]に連載される[[少年漫画]]を原作にアニメ化した作品との繋がりが強くなり、『[[メタルファイト ベイブレード]]』『[[格闘美神 武龍]]』『[[ARMS|PROJECT ARMS]]』『[[モンキーターン (漫画)|モンキーターン]]』『[[MÄR#アニメ(メルヘヴン)|メルヘヴン]]』『[[結界師]]』『[[ゴルゴ13]]』などに放送開始時からOP・ED・劇伴楽曲を提供している(これら作品の版権管理は[[小学館集英社プロダクション]]が行っている)。これらの他にも多くのアニメ主題歌やサウンドトラックの制作を担当している。
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またゲーム関連では、『[[テイルズ オブ シリーズ]]』([[コンピュータRPG|ロールプレイングゲーム]])のテーマ曲を提供していた時期もある(現在は主に[[エイベックス・グループ]])。
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アニメ以外でもビーイング系アーティストのリリースする曲の大半は[[コマーシャルメッセージ|CM]]や[[音楽番組]]・[[バラエティ番組]]・[[深夜番組]]・[[NHKオリンピック歴代テーマソング]](2曲のみ)などとタイアップが付き、メディア出演をせずとも多くの人がテレビやラジオを通じて耳にするようになっている。[[テレビドラマ]][[主題歌]]へのタイアップは2000年代には少なくなっている。
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=== 自社レーベルの導入 ===
 
=== 自社レーベルの導入 ===

2015年1月20日 (火) 19:38時点における版

ビーイング(Being,Inc.)は、1978年東京都港区に設立された、音楽制作会社・レコード会社及びアーティストマネージメントオフィスであり、現在は音楽事業に加え、不動産投資事業も主体となっている。創業者は長戸大幸ビーインググループと呼ばれ、GIZA studioVERMILLION RECORDS INC.、ビー企画室MRMなど関連企業約60社以上を傘下にもつ企業集団である、現在は株式会社ビーイングを中心とした関連企業に再編されている。

企業概要

1978年、長戸大幸月光恵亮織田哲郎亜蘭知子らと設立した音楽制作会社、現在はレコード・レーベルやマネジメントから販売も行う大手音楽プロダクションに成長。 TUBEB'zZARD倉木麻衣GARNET CROW小松未歩大黒摩季WANDSDEENなど、最近ではBREAKERZ新山詩織などの音楽制作をしていることで有名。1990年代初期から中期にかけてオリコンチャート上位を所属アーティスト独占し、業界の7%もの売上を独占するなど一世を風靡した音楽プロダクションの1つ[1]。当初は小さなマンションの中にある音楽事務所であったが[2]、関連小企業約60社を持つ企業に成長した。1993年においては、不況のさなかビーイング系アーティスト(TUBEB'zZARDWANDS大黒摩季DEENT-BOLANなど)は450億円前後を売上げ、業界の7%を占めた[3](俗にビーイングブームと呼ばれる)。ただし、こうした中でも大半のアーティストのテレビへの出演を断っていたという[4]。なお、倉木麻衣が所属するマネジメント会社LOOPが途中より、モデルタレント部門を設立、モデル・タレント・俳優の育成、マネジメントにも進出したが、現在はその大半の業務をWhite Dreamに移管している。外部プロダクションのスターダストプロモーションスペースクラフトボックスコーポレーション等と親交があり、所属アーティストのサウンドプロデュースを手がけていたが、現在は関係が薄れている。

1998年頃からは音楽事業からの資金を元手に不動産投資事業に参入、「ビープラネッツ」をはじめとした不動産子会社が大阪府大阪市西区北堀江周辺に30棟以上のビル・マンションを取得・保有し、hills パン工場の「THURSDAY LIVE」などによって北堀江を若者の街に変化させた[1]。その後不動産事業を拡大させ、関西地区で「オーク四ツ橋ビル」、「HORIE hills」(旧GIZA hills)、「ANNEX GIZA」、「ビーイング四ツ橋ビル」などビル・マンションを2014年までに約300棟以上を取得[5]、2008年には大阪市福島区ほたるまち)に多目的ホール堂島リバーフォーラムと高級賃貸マンションリバーレジデンス堂島を完成させた。

音楽事業、不動産事業、IT事業のほか飲食業やライブハウス、音楽養成スクール、損害保険会社、デザイン会社、番組・映像制作会社、ローン会社、法務などの経営もしている。

沿革

ビーイング戦略

制作方針

グループ代表の長戸大幸が全面プロデュースを行っていた80年代~2000年代のビーイングは、既存のアイディアを奇抜に組み替えて全く別のものを作るという意識であった。特に顕著だったのは、アマチュアと契約してプロデビューさせるのではなく、オーディションで発掘したボーカリストを主体に、完全にプロデューサー主導で企画が進行する点である。テレビなどに登場させないにも関わらず、アーティストの容姿に関するこだわりは強く特に女性アーティストのこだわりは尋常ではなく、ZARDの坂井泉水、MANISH、川島だりあ、柳原愛子らに見られるように、総じてレースクイーンやモデル出身で固められていた。そして最大のこだわりとしてアーティストの声質を重視したことにある。歌唱技術的には総じて劣っていた彼女らであるが、当時の他アーティストらと比べ、声そのものの有する魅力が突出していた。特にこの当時及びビーインググループお得意のハードロックとポップスの要素に日本的歌謡曲の哀愁要素をかけあわせた、哀愁漂うメロディー重視の楽曲に総じて合っていたといえよう。また、ビーイングはクリエイター集団という特徴を最大限生かし、アーティスト自身の自作にはあまりこだわらずに、グループ所属の人気ミュージシャンやクリエイターの作品をほぼ独占的に採用して分業していた点にある。 キャッチーでメロディアス、爽やかなサウンドは、ポップスの王道としてヒット曲を連発している。 大衆受けを狙った単純で刺激のない音の作りは「産業ロック」と揶揄されることもしばしばだが、「B級でもいいから売れる音をつくろう」という長戸の戦略にあるとおり、「いい曲」ではなく「売れる曲」を戦略的に追求し、そして実際に数々のヒット曲を生んでいる事実は賞賛に値する。基本的には打ち込みで行っている。

メディア露出を抑える

所属アーティストは、戦略的にメディア露出を抑え、プロフィールは非公開の部分を多くし、神秘的な存在をイメージ付けている。また、長戸はメディア露出のアンチテーゼとして知られていたのだった。一方で、曲の内容とは全く関係なく手当たり次第にタイアップを仕掛け、曲はよく耳にするもののアーティストの露出がない状態がファンの飢餓感を煽り続けてきた。意図的に情報量を減らすことで、人々の話題を得る手法を採った。結果、ファン化された者は情報を得るためにCDを買う連鎖現象が起こり、かつてないCD販売量を記録した。

スタジオ風景

1993年当時、ビーイングの拠点は六本木にあり、そのスタジオでの様子をセピア調のジャケットや歌詞カードにして、TV露出を行わないながらアーティストイメージを印象付けた。レコーディング用マイクの前、ミキサー卓での作業風景、ギターやベースの楽器を持つ、ドラムセットに座るなどの姿を採用しているケースが多い。しかし、1997年頃からこのような写真はあまり使われなくなっていく。

名探偵コナンタイアップ

ビーイングの一つの戦略として、人気アニメでのタイアップに力を入れていることがあった。「ドラゴンボールZ」「スラムダンク」などでのタイアップ独占もその一環といえよう。これら作品に使用された楽曲がある程度の成功を上げたこともあり、放送開始当時飛ぶ鳥を落とす勢いの名探偵コナンにも目をつけたのは必然であるといえる。ビーイングは、多くの所属アーティストの曲を送り込み、次々とオリコントップ10入りミリオンヒットを達成した。

自社レーベルの導入

今でこそプロダクション系レコード会社はめずらしくなくなっているが、ビーイングでは1991年から立て続けに専用レコード会社及びレーベルを設立している。

1995年には、流通販売も自社で行う目的でJ-DISCを設立。これにより制作から、発売・販売・宣伝全てを自前で行う仕組みが完成した。

現在、上記レコード会社および流通販売会社はGIZA studioを除きビーイングに統合されZAIN、B-Gram、VERMILLION、NORTHERNはレコード・レーベルの一つである。 その結果、現在のレコード会社としてはBeing INC.とGIZAの2社で統一され格レーベルが付帯されている。

自社ミュージシャンの活用

ビーイング系アーティストの楽曲のコーラスでは、上杉昇、生沢佑一(TWINZER)、近藤房之助、坂井泉水宇徳敬子大黒摩季川島だりあ小松未歩など、ビーイング所属のアーティスト同士で互いにコーラスに参加していた。BAAD大田紳一郎(現doa)は、ZARDの曲で男声コーラスをしている。 演奏においてもDIMENSIONを中心に自社ミュージシャンを活用している。

クリエイター

作詞家・作曲家・アレンジャーが多数在籍している(以下、過去の在籍も含む)。(50音順) 公式サイトが開設され、Being Music Creatorsに記載されている。


作詞
作曲
編曲

外部との関わり

外部からクリエイターを招いて楽曲製作することもあり、松井五郎秋元康康珍化湯川れい子大津あきらジョー・リノイエ馬飼野康二などが該当する。更にGLAYTAKUROが松本孝弘のソロ作品で共同制作をしたことがあった。最近では葉山たけしが離脱後もZARDなどの楽曲を製作している。

上記とは逆に織田哲郎MAGIC相川七瀬のプロデュースをビーイング外部で手がけた事があり、更には松本孝弘が宇都宮隆MISIAKAT-TUN大島こうすけZwei後藤康二伊藤由奈の楽曲を手がけた。

楽曲の参加ではZARDが楠瀬誠志郎・織田哲郎が美久月千晴・Riding坂崎幸之助 (THE ALFEE) とのレコーディングでのコラボレートを実現した。DIMENSIONは結成以前から誰彼構わず主義であり、ジャニーズ事務所所属歌手のレコーディングに参加している。

また、以前より外部プロダクションと親交があり、KIX-S渡辺プロダクション創業者渡辺晋の長女渡辺ミキと長戸が共同でプロデュースした。 スターダストプロモーションとは坂井泉水宇徳敬子KEY WEST CLUBMANISHらを送り出し、その密接な関係から“ビーイング―スターダスト連合”なる呼称が一部で使われていた。

スペースクラフトボックスコーポレーション等と親交があり、所属アーティストのサウンドプロデュースをビーイングが手がけていた。スペースクラフトとはBon-Bon Blanco岩田さゆり宇浦冴香、ボックスとは上木彩矢高岡亜衣、過去にはFIELD OF VIEWLitz Co.などが挙げられる。しかし、現在は、それらのアーティストが全て活動休止や移籍となり、スペースクラフト、ボックスコーポレーション等との親交も薄れつつある。

吉本興業とも交流があり、古くは吉本新喜劇オールスターズ、2003年頃からFayrayのアルバム「白い花」と「HOURGLASS[13]のサウンドプロデュースを長戸大幸が手掛けた。

1985年に設立され、大阪府に本社、東京都に支社を置くアーティスト・モデル・タレントマネージメントプロダクション「BLUE SPLASH」や1983年に設立され、大阪府を拠点に活動しているモデル・タレントマネージメントプロダクション「スタジアムプロモーション」等と業務提携。所属アーティストのサウンドプロデュースをビーイングが手掛けている。「BLUE SPLASH」所属アーティストは、北原愛子碧井椿北空未羽(活動休止中)、「株式会社スタジアムプロモーション」所属アーティストは、菅崎茜(活動休止中)、石上紗耶香(デビュー前)等。

元々、外部の事務所に所属するもビーイング系列のレコーディングには頻繁に参加する青木智仁青山純江口信夫渡辺直樹とも親交が深い。

自社オーディション

BADオーディション

BADオーディションとはBeing Artist Development Auditionこれまで稲葉浩志T-BOLAN大黒摩季柴崎浩高山征輝大田紳一郎宇津本直紀葛原豊、高森健太、HOOPなど数多くのミュージシャンを輩出している。 2011年にBADオーディション2011を開催。

SUPER STARLIGHT CONTEST

SUPER STARLIGHT CONTESTは、全国34局ネットの音楽情報テレビ番組「CD NEWS」(現在はMU-GEN)とGIZA studio共同協賛のビーイングオーディション。これまで多くのアーティストを輩出している。「大阪GRAND Cafe」で、半年から1年周期(春と秋)に開催されており、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞MU-GEN賞(以前はCD NEWS賞)等の部門賞がある。開催時によって違うが、グランプリ1名、準グランプリ1名、審査員特別賞1名から2名、MU-GEN賞1名から3名という結果が多い。同オーディションがきっかけでデビューしたアーティストは、愛内里菜滴草由実竹井詩織里碧井椿白石桔梗等。

現在の状況

音楽部門

かつてビーイングブームと呼ばれたように、1990年代前半は音楽業界でトップを走り続けていた。しかし90年代後半から、所属アーティストの全体的な売り上げが下降気味になり、1999年以降90年代のビーイングを支えてきた織田哲郎栗林誠一郎、大黒摩季、DEENらがビーイングから移籍や活動停止。WANDST-BOLANFIELD OF VIEWらの解散が続きブームが終焉。90年代から実質引き続き残ったのはTUBEB'zZARD、の3組となった。

1998年前後から、大阪心斎橋に拠点を移し、GIZA studioがメインとなった。以前のビーイングサウンドよりR&B寄りやUKロック的な音楽を指向するようになり、他社のアーティストと明確な楽曲やアレンジ上の差異は1993年前後に比べて少なくなったが、所属アーティストのメディアコントロール手法とアニメ・ゲームタイアップで活動する手法は変わっていない。

1998年から2000年の間では、小松未歩のアルバムヒット、倉木麻衣の大ヒット、名探偵コナンタイアップ作品で愛内里菜がシングル『恋はスリル、ショック、サスペンス』のスマッシュヒットをとばすなど、一時期女性アーティストの柱が立っていた。

2002年以降はTUBE、B'z、ZARD、の3本柱に加え、倉木麻衣、愛内里菜、GARNET CROWが着実に売り上げを確保していたが、最近はCD不況やインターネットや携帯電話などで購入する音楽配信への移行の影響もあり、いずれのアーティストとも全盛期より売り上げが大幅に減下してきている。これに呼応するように2003年ZAIN RECORDSB-Gram RECORDSに吸収合併された。

2006年から2007年にかけては、東京にNORTHERN MUSICを設立し、GIZA studioから倉木麻衣スパークリング☆ポイント、ZAIN RECORDSから滴草由実を移籍させて再起を図った。2007年にはZARDの坂井泉水が死去した。また、従来のR&B寄りやUKロック的な音楽はもとより、ジャズボサノヴァなどにも力を入れるようになった。

2008年は平田香織が、Perfumeのブレイクで注目を集めるようになったテクノポップを踏襲した楽曲でデビューしており、新たなジャンルを開拓し始めた。また、同年DAIGO率いるBREAKERZがデビューし、男性アーティストが少ないビーイングにおいて、TUBE、B'zに続く新たな男性バンドのファン層を取り入れた。

2009年には、音楽事業の縮小により所属アーティストの契約解除や解散が目立った。およそ7年に渡り活動を続けてきた三枝夕夏 IN dbを筆頭に、スパークリング☆ポイント、Naifuが解散し、菅崎茜岸本早未、平田香織らが活動を休止した。獲得を希望するレコード会社があったアーティストは移籍した(上木彩矢GIZA studioからavex traxへ移籍)。

2010年12月31日、坂井泉水逝去後のビーイングを支えた女性アーティスト3本柱[14]の一人で、第54回NHK紅白歌合戦にも出場した愛内里菜が、甲状腺の病気療養のためにアーティスト活動より引退。

2011年7月10日、北原愛子がhills パン工場でのライブを最後に芸能界引退。

2012年6月、K-POP事業に新規参入。韓国出身の男性アイドルグループBOYFRIENDをBeingレーベルから日本デビューさせ、第27回 日本ゴールドディスク大賞 ベスト3ニュー・アーティスト(アジア)を受賞した。

2013年6月9日、GARNET CROWが大阪ライブをもって解散。

タレント部門

ビーイング関連会社「LOOP」が途中より設立したモデル・タレント部門には、2009年2月28日をもって閉鎖が発表されるまで、制コレグランプリを受賞した川原真琴や退社後にミス日本を受賞した立花未樹(現宮田麻里乃)、2005年4月から2007年3月までのおはスタおはガールキャンディミントのメンバーに選ばれ、倉木麻衣の「P.S MY SUNSHINE」のPVに出演した麻亜里等が所属していた。 その後、タレント部はWhite Dreamへ移行。現在所属しているタレントは、麻亜里、本田恭子栗咲寛子中村祐美子内田衣津子宮本紗恵合田理佐子等。

系列会社

ビーインググループ一覧 を参照

レコードレーベル所属アーティスト

Being

発売元:販売元:株式会社ビーイング

VERMILLION RECORDS

  • B'z(音楽プロデューサーは松本孝弘)
  • TMG(音楽プロデューサーは松本孝弘)

NORTHERN MUSIC

2011年10月よりビーイングがNORTHERN MUSICを吸収

B-Gram RECORDS

Being

pure:infinity

ZAIN RECORDS

BIG M.F.(洋楽専門レーベル)

GIZA studio

販売元:株式会社ビーイング

J-Pop

O-TOWN Jazz

D-GO

インディーズレーベル

外部レコードレーベル

Sony Music Associated Records
ランティス
  • アツミサオリ (アニメタイアップ以外の作品はBeing系列のインディーズレーベルからリリース)
ユーキャン

レコードレーベル旧所属アーティスト

主な過去の制作アーティスト

アーティストマネジメント

系列の芸能事務所でアーティストおよびタレント、モデルのマネジメントを行っている。 ただし、ビーイングが音楽制作に携わったからといって必ずしもマネジメント全般まで関与しているとは限らない。

  • GIZA ARTIST
  • シグナルドイエロー(近藤房之助 個人事務所)
  • ZAIN ARTISTS
  • ビーイング
  • SENSUI(ZARD 個人事務所)
  • Ading
  • White Dream
  • LOOP(倉木麻衣 個人事務所)

1996年4月倉木麻衣専用マネージメント会社として「LOOP」を設立。 しかし、途中より、モデルタレント部門を設立し、モデル・タレント・俳優の育成やマネージメントにも力を入れる等、音楽一筋だったこれまでのビーイングを典型的に覆し、違った一面を見せるきっかけとなった。しかし、2009年2月28日をもってタレント部門の閉鎖が発表された。その後、タレント部は、White Dreamへ移行した。過去に、所属していたモデル・タレントは、川原真琴立花未樹麻亜里。現在、White Dreamに所属しているタレントは、麻亜里本田恭子栗咲寛子中村祐美子内田衣津子宮本紗恵合田理佐子等。

ビーイングに関連のある外部の人物

直接、ビーイング所属ではないが、ビーイングに所属している人物がプロデュースしたことのあるアーティスト、ビーイングの作品やライブに関わった事のある人物など。ただし、該当人物がビーイングに所属する前やビーイングから移籍・解散した後などビーイングと無関係な期間は除く。

制作媒体

テレビ

放送中

放送終了

  • MVNあいテレビ他) BEINGアーティストがリリースする新曲をPV映像を交えて紹介。
  • THE MOMENT(チバテレ他) 主にBEINGアーティストの新曲や話題を紹介。ENTERTAINMENT NEWSの後継番組だが、MCは設けていない
  • ダンスシャッフルtvk他)
  • MU-GEN(チバテレ他)
  • 音楽ニュースHO (テレビ朝日系)
  • NO. (テレビ朝日系列 ミニ番組)
    1993年4月から1999年9月まで放送され、ビーイング系アーティストのプロモーションビデオが放映されていた。
  • CD NEWS (UHF系 ミニ番組) 出演:浜家優子(有文子)など。
  • GIZA STATION (UHF系 ミニ番組)
  • チェキラ! (日本テレビ ミニ番組)
    渋谷界隈のショップ・グッズ情報と絡めた番組。シングル・アルバムチャートではビーイング歌手が1位〜5位を必ず獲得し、実際のチャートとかなり乖離していた。出演:こずえ鈴
  • チェキ!チェキ! (日本テレビ ミニ番組)
    チェキラ!の後継番組。出演:榮倉奈々徳澤直子
  • J-ROCK ARTIST BEST 50 (UHF系)
    視聴者投稿でアーティストをカウントダウンする番組で、想像通りビーイング歌手が上位を独占。「今週の似ている曲」ではビーイング以外の楽曲のみを扱う。数回、番組名を変えリニューアル。
  • BEST OF J-GROOVE (UHF系)
    R&Bが流行し始めた頃、J-ROCKがタイトル変更。SINGLE・ALBUM REVIEWコーナーではビーイングしか取り上げなかった。
  • ROOTS (UHF系)
    関西ブルースムーブメント再興促進とポピュラー音楽史をシナジーさせビーイング関西活動のきっかけとした番組。
  • アメロク (UHF系)
    ナレーション:浅井博章(DJ) /アメムラ・ロック・ストリートの略。オーバー気味なナレーションと共に毎回出演するゲストが、オススメのアーティスト紹介で必ずビーイングの歌手を推薦する番組構成。
  • SO-HOT (UHF系テレビ大阪制作)
    ナレーション:浅井博章(DJ) /堀江最新情報番組と称してGIZAアーティストを紹介していた。「人気・実力・ルックスの3つを兼ね備えたブレイク必至のバンド」として、活動停止したWAG (GIZA所属)をフィーチャーしていた。
  • HIP-POP (UHF系)
    活動停止したソウル・クルセーダーズ(GIZA所属)のキング・オパールが出演。
  • ホームページ京都 (UHF系 KBS京都制作)
    京都の観光スポットを紹介する番組で、この頃倉木が立命館大学入学。前期は若者向けの京都情報を中心に紹介。スタジオ収録は大阪アメリカ村にあるグランカフェ。後期は評論家・八幡和郎を迎え一新。京都、滋賀を始め関西の情報を多岐に渡って紹介。収録は京都北山スタジオ、GIZA本社。初期のレギュラー:NewCinema蜥蜴、RAMJET PULLEY、WAG、cocott、内藤智子、キングオパール、京都の著名人。後期のレギュラー:八幡和郎、内藤智子、庭和田薫、斉田才。斉田才の音楽情報ではビーイングを中心に紹介。
  • BOOMs (UHF系)
    中高生向け音楽情報番組だがエイベックス系は取り上げなかった。
  • メッチャE! (UHF系)
    BOOMsがリニューアル。ビーイング音楽情報のほかにGARNET CROWの岡本仁志が同志社大学を再訪したり、デビュー前の三枝夕夏が出演。
  • ヒルズ音楽工場 (UHF系)
    3ヶ月で終了、この頃からビーイング制作番組が縮小していく。
  • CD News (UHF系)
    司会:斉田才、内藤智子、KAORU /MUSIC NEWSのコーナーではビーイングは発売前、非ビーイングは発売後の紹介という徹底ぶりだった。
  • The MUSIC 272 (SKY PerfecTV! 272ch)
    ビーイングが運営する上記の番組を多数有料放送していたが、2005年6月30日電波停止された。今後はPPVや動画配信に力を入れていく様子である。
  • ENTERTAINMENT NEWS (UHF系 チバテレ他)
    MCはLOOP所属タレントの石井琴里矢田達也。専用スタジオなどは一切なく、副調整室で収録されていた。
  • ARTIST REQUEST(チバテレ、Music Japan TV)
    2011年6月終了。
  • MUSIC FOCUS チバテレとの共同制作、全国22局ネット・Music Japan TV
    Beng GIZA VERMILLION オフィシャルポータルサイト『Musing』でのダウンロードも可能。
    2009年4月-2012年3月放送。

ラジオ番組

雑誌・冊子

  • J-ROCK MAGAZINE(1994年から2000年まで発行されていた月刊誌/ジェイロックマガジン社)
  • J-groove magazine(2000年から2006年まで発行されていた月刊誌/ジェイロックマガジン社)
  • Music Freak Magazine (1994年より発行されているビーイング系歌手がメインのフリーペーパー/エムアールエム)
  • Undown(1997年から2003年まで発行されていたインディーズ系アーティストがメインのフリーペーパー/エムアールエム

その他

関与媒体

スポンサード番組

過去

ネット関連

CM

関連項目

参考文献・出典

  1. 1.0 1.1 本間純「編集部発「ここだけの話」音楽プロダクションの“武士の商法”に学ぶ」 日経不動産マーケット情報、2006年9月8日。(参照:2007年1月29日)。
  2. 織田哲郎これから二十歳を迎える若者と昔二十歳だった人々へ」 TOMORROW、2006年10月5日。(参照:2007年1月29日)
  3. 日刊レコード特信出版社監修「音楽業界38年の足どり【第32回】平成5年(1993年)」 日刊レコード特信出版社。(参照:2007年1月29日)
  4. 大崎幹「制作者インタビュー うたばん・CDTV ゴールデンと深夜の住み分けをどう考えるか」 TBS、1997年。(参照:2007年1月29日)
  5. 日経ネット関西版編集部「音楽制作のビーイング、大阪で不動産投資拡大__文化ホールやマンション、安定収入狙う」『日経ネット関西版』、2006年9月28日。(2007年4月16日現在リンク先消滅[1]ウェブ魚拓による記録[2]
  6. 株式会社ビープラネッツ「企業概要」『株式会社ビープラネッツ』、2007年。
  7. okiyama「米MP3.com、ビーイングと提携し日本語版サービス開始」『Impress Watch』、2001年4月10日。(参照:2007年5月1日)
  8. ZAKZAK編集部「B'zプロダクション、悪質所得隠し発覚」『ZAKZAK』、2001年6月25日。(2007年4月16日現在リンク先消滅[3]インターネット・アーカイブによる記録[4]
  9. 津田大介ついに日本の音楽業界に風穴を開けてくれたアップル」『CNET』、2005年8月8日。(参照:2007年5月1日)
  10. 12月12日にデビュー決定、あなたにもチャンスがあるビーイングオーディション BARKS
  11. 【ビーイング】「トレジャーハント “ビーイングオーディション2012”」開催 ネットベンチャーニュース
  12. B'zら音楽事務所20億円の申告漏れ…10億円は所得隠しか? デイリースポーツ 2013年7月10日
  13. シングルでは「touch me,kiss me」から「口づけ」まで
  14. 愛内里菜、倉木麻衣、GARNET CROWの3組
  15. 15.0 15.1 15.2 15.3 関西に新V系レーベル『Rozetta』『CRIMZON』が発足――新たなブーム起こせるか

外部リンク