「良品計画」の版間の差分

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== 店舗 ==
[[File:Muji S Pal Sendai Shop.jpg|right|200px|thumb|無印良品エスパル仙台店]]
 
[[File:Muji Store HK.JPG|right|200px|thumb|無印良品香港店]]
 
[[File:Muji Store Paris.jpg|right|200px|thumb|無印良品パリ店]]
 
 
[[2011年]](平成23年)2月末現在で、下記の数の店舗を展開している。国内で最大の店舗は[[有楽町]]店である。無印良品西友東松山店など、西友の営業時間に合わせて24時間営業を行う店舗もある(24時間営業第1号店の西友成増店は[[2009年]](平成21年)3月に閉店)。
 
[[2011年]](平成23年)2月末現在で、下記の数の店舗を展開している。国内で最大の店舗は[[有楽町]]店である。無印良品西友東松山店など、西友の営業時間に合わせて24時間営業を行う店舗もある(24時間営業第1号店の西友成増店は[[2009年]](平成21年)3月に閉店)。
  

2015年5月20日 (水) 20:07時点における最新版

無印良品

株式会社良品計画(りょうひんけいかく)は、無印良品(むじるしりょうひん)を展開する専門小売業者である。

概要[編集]

無印良品は1980年、西友プライベートブランドとして始まった。発案はセゾングループを率いる堤清二とデザイナー田中一光である。既存ブランドに対する対抗(アンチ)を基本コンセプトとして、英語のノーブランドグッズ(no brand goods)を直訳して日暮真三と田中一光によって付けられた名称である。「わけあって安い」という当初のキャッチコピーは小池一子。1983年には青山に路面店を出店した。この店の内装には杉本貴志が関わった。[1]

セゾングループ解体後、旧セゾングループ各社との関係は薄れていたがその後ファミリーマートと資本提携[2]をするなどして関係を再強化し、同チェーンでの取扱商品の数も増えている。

旧セゾングループの中ではファミリーマートのほか、クレディセゾンが株主である。海外ではMUJIブランドで展開し、これにあわせて日本でもブランド統一のためにMUJIロゴを前面に出していたが、近年、無印良品アドバイザリーボードの原研哉らによって無印良品に再び一本化された(MUJI Cardに名は残っているほか、国内でもMUJIブランドを用いた事業展開として、東京ミッドタウンと新宿、2008年(平成20年)9月オープンの銀座松坂屋およびCafe Meal MUJIがある)。後述するように、一時の多角化路線からは撤退したが、現在でもカフェキャンプ場などを経営している。

沿革[編集]

製品[編集]

  • 製品デザインには様々な著名デザイナーが関わっている。プロダクトデザインでは深澤直人[3]、エンツォ・マーリ[4]、サム・ヘクト、アズミズ、ジャスパー・モリソン[5]、ファッションデザインでは永澤陽一(1992年 - 2002年)[6]山本耀司・植原邦雄(2002年 - 2005年)[7]、無印の家プロジェクトでは建築家北山恒難波和彦、空間デザイナーの吉岡徳仁などである[8]
  • 全体のアートディレクションは故田中一光に代わり、アドバイザリーボードによって行われている。広告のアートディレクションはグラフィックデザイナーの原研哉が務めている[9]
    • アドバイザリーボードメンバー
      • 小池一子
      • 麹谷宏
      • 杉本貴志
      • 天野勝
      • 原研哉
      • 深澤直人
  • 家具の世界的な見本市ミラノサローネにも出展している。
  • 2006年(平成18年)からデザインコンペティションMUJI AWARDを主催している。

情報システム[編集]

良品計画では社内で利用する情報システムの内製化を進めている。当初は一般の企業と同じく全て業者へ委託していたが、仕様を策定している間にニーズが変わってしまったため、活用されないことがあった。そのためシステムの自社開発を計画したが開発経験のある担当者がいなかったため、ハードルの低いシェルスクリプトBash)で開発し、データ自体もデータベース管理ソフトではなく単なるテキストファイルで管理する特異な手法を採用した。これによって、普通のパソコンを使っても25万件の商品データを約2秒で全件検索可能という、軽量で高速なシステムが誕生した[10]

訴訟[編集]

  • 定番商品であるポリプロピレン製の収納ケースを無印から受託製造しているリス株式会社は、類似商品を販売する株式会社伸和を不正競争行為として告訴した。しかし「独創性は認められない」と無印側が敗訴した。
  • 2005年(平成17年)7月に中国での1号店を上海にオープンした。しかし、香港の企業(盛能投資有限公司)が、被服履物について「無印良品」「MUJI」の商標1994年(平成6年)に先行登録していたため、中国本土での衣料品の販売ができなかった。2005年(平成17年)12月に商標登録の無効の訴えが認められた。

MUJIGRAM[編集]

MUJIGRAM(ムジグラム)は、無印良品の社員・アルバイト用の業務マニュアルのことである[11]。このMUJIGRAMは全13冊、併せて1683ページにも及ぶ膨大なマニュアルであり、レジ業務から経理、労務、配車などあらゆる業務を網羅している。

これは、売上が著しく下落した2000年(平成12年)度に当時社長を務めていた松井忠三(現会長)自らの手で作成された。新人でもわかる記述を重視し、図や写真をふんだんに使い、書類の書き方も非常に詳細かつ簡潔に書かれている。

2013年には、松井忠三の著書「無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」や、テレビ番組「日経スペシャル カンブリア宮殿[12]でMUJIGRAMが紹介された。

MUJIGRAM全13巻の内訳
  • 売り場に立つ前に
  • レジ業務
  • 承り
  • 配送/自転車
  • 売り場作り
  • 商品管理
  • 経理
  • 労務管理
  • 危機管理
  • 出店準備
  • 店舗マネジメント
  • 店舗システム
  • ファイリング

店舗[編集]

2011年(平成23年)2月末現在で、下記の数の店舗を展開している。国内で最大の店舗は有楽町店である。無印良品西友東松山店など、西友の営業時間に合わせて24時間営業を行う店舗もある(24時間営業第1号店の西友成増店は2009年(平成21年)3月に閉店)。

日本国内[編集]

  • 国内直営店238店舗
  • LS(ライセンスストア)・西友インショップ121店舗

日本国外[編集]

合計284店舗 found MUJI 香港 1店舗 found MUJI* 台湾1店舗 計found MUJI 286店舗

関連子会社[編集]

2011年2月末現在以下のとおり。

  • 株式会社アール・ケイ・トラック
  • ムジ・ネット株式会社
  • 株式会社イデー
  • 他、海外事業会社15社

なお、生花の販売を行なっていた株式会社花良品は、事業を良品計画に引き継ぎ精算の予定[13]

脚注・出典[編集]

  1. 原研哉『デザインのデザイン』岩波書店、2003年、105ページ
  2. 株式会社ファミリーマート株式取得に関するお知らせ 良品計画 ニュースリリース 2006年3月23日
  3. デザイン家電、春の陣。|深澤直人:無印良品 壁掛式CDプレイヤー:Exciteエキサイトイズム - 2008年5月11日閲覧
  4. 無印良品[無印良品からのメッセージ] - 2008年5月11日閲覧
  5. DESIGN NEWS 261 - 無印良品の新展開 海外デザイナーと手掛ける「MUJI」の商品開発 [リンク切れ] - 2008年5月11日閲覧
  6. 永澤陽一ホームページ - 2009年10月18日閲覧
  7. ファッション販売3月号、『勝ち組バブル出店の清算』 - 2012年4月12日閲覧
  8. GALLERY・MA 無印良品の未来 - 2008年5月11日閲覧
  9. 無印良品2002 [リンク切れ] - 2008年5月11日閲覧
  10. IT Japan Award 2009 - 独自の手法で10倍速開発 7割主義で変化対応力を高める:ITpro
  11. プレジデント2009.5.18号より
  12. 2013年9月19日放送回。
  13. 連結子会社「株式会社花良品」の解散に関するお知らせ 良品計画 ニュースリリース 2011年11月28日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]